作 品 | 摩利と新吾 ヴェッテンベルク・バンカラゲン | 作 者 | 木原敏江 |
コミックス | 花とゆめコミックス 全13巻 |
初 版 | 1巻 1979/8/20〜13巻 1984/6/24 |
初 出 | 「ララ」昭和52年3月号〜昭和59年2月号 |
登場人物:印南新吾、鷹塔摩利、春日夢殿、安曇紫乃、藤村月夜麿、 滝川篝、設楽星男、ささめ、一二三、その他持堂院の先生&生徒達 |
あらすじ: 摩利と新吾は幼馴染。新吾は明朗活発で少しドジな所があり、摩利はそんな新吾の兄的立場でしっかりもの。摩利の母親はドイツ人で3つの頃病気で他界。ハーフということで小さい頃から偏見の目で見られてきたが、そんな摩利のそばに新吾はいつも一緒にいた。(C)さがみ 二人は父同士も親友であり、その父達も通った持堂院高等学校(旧制高校)に揃って入学する。入学草々「花のおみきどっくり」と命名され、更に持堂院きってのユニークな人材が集まって出来た花形グループ「全猛者連」の会長に二人揃って一年生ながら抜擢される。 ある日新吾と摩利が山奥で危ない目に会った時、大きな白い犬を連れた青太という少年に助けてもらった。その後青太は持堂院に入学してくる。天真爛漫で純真な青太は次第に皆に打ち解けていく。そして青太はイニシャルM・K宛にせっせと手紙を書いていた。そして陸上競技大会の前日、選手の新吾が足をくじいてしまうが、激しい運動を止められている青太が代わりに走ることに…。(第2話より) 友情と愛情の苦悩の葛藤(摩利)・婦女子との恋愛(持堂院の学生)・下級生からのいじめ(新吾)・両親の突然の死(新吾)・摩利の告白を偶然聞いて旅に出てしまう新吾・旅先での出会い(新吾)・海外留学(摩利と新吾)・運命の恋人との出会い(新吾)・そして戦争…。明治から大正にかけて、青春時代を送った若者達の話である。 |
コメント: 最初の方は昔の漫画は特にそうですが、画面がとにかくこまいです。一枚のスペースに「これでもか!」というくらい、絵とセリフが入ってます。そういう意味では大変読みずらい作品かと思われます。が、それも、後半に行くにつれて、大分解消されてきます。 木原さんの代表作といってもいいのだが、あまり知っている人がいないように思われるのはなぜでしょう?木原さん自体、古くからいる割には、メジャー度が低いような…。 作品的には読めば読むほど味が出ると私は思います。最初は読みずらいですが、がんばって読んでみませう!話の基本は読みきり形式です。いたる所で泣かせてくれます!ハンカチは常備しておきましょう!何回読んでも泣いてしまう私…。 私の好きなキャラクターは、主人公の二人はとりあえず置いといて、そうですな、夢殿さんと紫乃さんですかな。大人の魅力いっぱいですよ。(C)少女マンガ名作選 この話を読むにあたって、「天まであがれ!」(新撰組の話)もあわせて読んでおくと途中話がよく見える所があります。また「あーら!わが殿」もどうぞ。「銀河荘なの」も泣かせてくれる作品のひとつです。(この話はいわゆるSFかな?) 探すと沢山あるので、古い作品から最近のまでお好みの作品を読んでみてください。個人的には彼女の書く布の揺れる感じがとても好きです。作品は時代物が多いですが、現代ものも結構いけますよ。ぜひ、お試しあれ。 |