十代後半から二十一歳(一九九二年)まで の作品を、おおよそ中間点の十九才にちなんで、19 collectionと名づけて、他の作品群とは別に掲載します。
何ものかに、様々なことに、拘泥し、迷い続けた、若く幼い作品群を、心ゆくまで、あるいはあなたの青春の日に重ね合わせて、お楽しみください。
(一部加筆してあります。)
作品一覧
- 霧中
- 霧の中の交通事故で母親は死亡した。少女がそれを目撃したのは九つの時だった。
数年後、高校生田崎葉子の元に、行方不明になった妹を捜しに堀川圭吾という青年がやってきた。その青年が現れたことで葉子の精神バランスは崩れ始め、やがて彼女の記憶が失われていることがわかりはじめるのだが…
作者が15歳~17歳にかけて母校文芸部誌に連載した初めての長編小説。 - 桜の下に
- 夕方、何ともなく学校に残っていた新入生の友加子は、校庭の隅の桜を眺めていた。「桜の下に死体は眠る」という言葉がふと浮かぶが…
1988年9月、在学した高校文芸部誌文化祭特別号に掲載した短編。 - 眠りの森
- ここは「眠りの森」――で始まる、エミコとマサトの、ファンタジックストーリー。
生きる気力を亡くした人たちが迷い込む「眠りの森」。
ここから脱出しなければ、やがて命を失うことになる。
二人は無事、脱出できるのか!?
1990年9月10日初回稿、1991年5月個人誌にて発表 。 - 巫女姫物語
- 第2部以降をホームページ上で連載しましたので、改めてページを設けてそちらに掲載しています。
上部リンクにありますトップページの「咲花書庫」よりご入室ください。 - 石と女
- 百貨店で働く榊原尚子は、母の死後、売りに出した元の家の庭の、桜の木の下から、死体が出たと警察から連絡を受けるのだが…。
原稿用紙100枚ほどの中編。1991年12月執筆。 - 時をはらむ女
- 今は大人になった「波広」が小学校6年生の時であった女とのエピソードを回顧してつづる。
たとえばこんな故郷の物語。
原稿用紙100枚ほどの中編。1992年2~3月執筆、1992年10月個人誌発行。